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【東三河】鉛山と阿寺の七滝 2020/9/16 [山歩き・ウォーキング]

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 東海自然歩道沿いにある「阿寺の七滝」一の滝

場所・山行日
 「鉛山:なまりやま:461.73m:三等三角点」「阿寺の七滝:あてらのななたき」
 愛知県新城市下吉田・新城市巣山 2020年9月16日(水)
ルート  不っ田の七滝P~鉛山峠~鉛山(往復)~猿滝~阿寺の七滝 往復
歩行距離  8.1Km(平面距離)
標高差   不っ田の七滝P(+-235m)鉛山峠(+90m)鉛山(-90m)鉛山峠
(+-180m)阿寺の七滝
所要時間  04時間31分 07:35~12:06  1.8Km/h(休憩時間含む)
 Google earth俯瞰図はこちら


 ここ1ヶ月ほど休みになると天気が悪く、久しぶりのハイキングレポートです。向かったのは愛知の130山のひとつ「鉛山」と日本の滝百選のひとつ「阿寺の七滝」です。

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 この日はIKEAの籐リュックを背負って行きました。


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 不っ田の七滝の駐車場からスタート。お向かいのお宅の私有地だと思われますが、4~5台は駐車できます。AM7:35


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 駐車場から150mほどの所に不っ田の七滝があるので見に行ってみます。AM7:37


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 滝の近くにはイワタバコがたくさん生えていました、7~8月は花が見頃になるでしょう。


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 こじんまりとしていますが、なかなか趣のある滝でした。


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 この日見かけた野草の花は少なかったです。こちらはシコクママコナ。


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 東海自然歩道から逸れて、堰堤横を沢沿いに50mほど溯ると岩壁が見えてきます。AM7:58


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 ここが新城市睦平にある、世界第一級の断層と言われる「中央構造線」の露頭。まだ日本が大陸と繋がっていた頃にできたものだそうです。中央構造線を境に南北で地質が異なっているとのこと。


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 露頭の見学を終え、自然歩道の坂を登ると林道に出ました。AM8:05


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 しばらく林道歩きになります。


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 林道脇の斜面にはイワタバコがビッシリ。ただ、似たような環境でも、群生している場所もあれば、全く生えていない場所もありました。繁殖力が弱い植物なのかもしれませんね。


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 他の林道が合流する地点を過ぎて少し登ると自然歩道の案内板。ここから山腹道に入ります。AM8:19


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 アケボノソウです。標高1000mくらいではすでに咲いていますが、このあたりではまだツボミ。秀逸なデザインの花が咲きます。



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 みずみずしい苔とフユイチゴの葉っぱでしょうか?


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 この辺りの東海自然歩道には木橋が何ヶ所かありますが、老朽化が進んでいるので注意が必要です。


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 途中にあった案内標識、矢印の方向は倒木で荒れた斜面にしか見えませんでしたが、”三”とはいったい何でしょうか?


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 ここで再び林道に出ました。AM8:37


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 林道を少し登ると、またまた山道へ案内されました。ちなみに、林道を歩いて行っても目的地(鉛山峠)に着けます。


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 マツカゼソウ、風流な名前です。三河の山では植林地の林道脇でよく見かけますが、鹿が好まない植物です。


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 鉛山峠に着きました。林道の三叉路になっていました。AM8:45


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 林道の標識杭。


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 阿寺の七滝へは正面の階段を下りますが、


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 まずは峠から鉛山をピストンします。


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 取っかかりの段差が大きく難儀しているところ。


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 踏み跡はしっかりしていますが、しばらく藪がかっていました。ガイドブックに載ってはいますが、積極的に登る様な山ではなさそうです。クモの巣に引っかかるのが煩わしい。マムシを踏んづけない様に気をつけなくては…


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 比較的緩やかな尾根道です。写真は東にあるピーク、ここから一旦下って登り返せば山頂です。


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 木立に囲まれた鉛山の山頂に到着。ガイドブックやネットのレポートでは皆 ”なまりやま” という読みになっていますが、同じ睦平に「鉛山:かなやま」という地名があるので、もしかしたら地元ではそう呼んでいるのかもしれません。(調査したわけじゃなく、単なるteppanの推測です。)AM9:05


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 三等三角点「睦平村」461.73m


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 鉛山峠に戻ってきました、次は阿寺の七滝へ向かいます。AM9:29


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 キンモンガ、幼虫はリョウブの葉を食べるそうです。


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 しばらく草地で歩きやすい道が続く。


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 やや蒸し暑い日でしたが、沢沿いの道は涼しくて快適でした。


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 ヤマジノホトトギス。 ヤマホトトギスとの違いをすぐ忘れてしまいますが、花披片が反り返らないのと、花柱の斑の有無と、花序(花の付き方)が違います。


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 途中にある猿滝への分岐はこの木橋を渡ります。


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 朽ちかけているので慎重に渡る、少し下流を渡渉しても行けそうででした。AM9:50


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 沢沿いを進むと滝が見えて来た。


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 「猿滝」大きな一枚岩の滑滝です、落差は12m程。


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 ウインナーソーセージみたいなツチアケビの実、忽然と現れてギョッとしました。これでもラン(腐生ラン)の仲間なんだそうです。乾燥させ煎じて飲むと、強壮・利尿作用があるとのこと。


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 猿滝の案内板。


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 倒木がそのままでした。ここ数年豪雨被害が全国各地で起きています。ニュースにはなっていませんが、ここ愛知県も各所で被害あるようです。自然歩道はその地域の行政(県や市町村)が管理主体だと思いますが、歩道整備に割ける予算が足りないのでしょうね。


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 この先で阿寺の七滝へ行く歩道に合流しますが、写真の地点も橋が無くなって久しいようです。もっとも、難なく渡渉できますが…


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 広々とした歩道に合流しました。AM10:07


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 南方向へ行けば観光駐車場に出ます。


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 水遊びが楽しめそうな、雰囲気の良い沢沿いを上流へ向かいます。太い杉並木が続いています。


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 そして阿寺(あてら)の七滝に到着しました。AM10:12


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 平日とは言え、ここまで誰にも会いませんでした。


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 対岸に階段があって、三の滝近くまで行けます。


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 小抱観音。


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 四の滝と三の滝


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 対岸から見た休憩広場、太い杉の木が何本か立っています。


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 「日本の滝百選」に選ばれるだけあって、滝壺周辺の雰囲気が素晴らしいです。七段になっていて合計落差は約62mメートル、下から見えるのは一~四の滝までです。(画像クリックで拡大)


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 安倍晴明がここで修行したという伝説があるようですよ。


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 滝を眺めながらティータイム。


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 IKEAの籐リュック。中身の出し入れがし易かったです。既存の山ザックの様なショルダーベルトに付け替えれば、さらに使いやすくなると思います。


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 歩道脇のイワタバコ。ここから観光駐車場まで南に800m程歩道が続いていますが、沿道にはイワタバコがたくさん自生しているみたいです。この時期すでに花は終わっていますが、最盛期(7~8月)は見応えがありそうです。AM10:57


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 滝見物を終え東海自然歩道を引き返しました。写真はミズヒキの花、ゴマ粒くらいの大きさなのでコンデジではなかなかピントが合いません。


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 ミズヒキの葉っぱ、仮面の様な斑がおもしろい。


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 苔むした杉、これでも枯れているわけではありません。


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 木道。


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 数少ない野草の花の写真を少し、これはアキノタムラソウ。


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 キンミズヒキ、小さくて花径は1センチ弱くらいです。


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 往きに歩いてきた道は分岐を左ですが、帰りは真っ直ぐ林道を行きました。AM11:34


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 往きに通った分岐(写真を)右へ下れば駐車場は近いです。


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 最後の木橋を渡る。中央構造線の露頭は写真の堰堤の少し上流になります。


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 死んだふりするカエル。


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 無事駐車地まで戻ってハイクは終了。PM0:05


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 ランチは大野の町にある鳳来館。記事が長くなってしまいましたのでレポートは次回で。

(あとがき)

 「不っ田の七滝」はスケールは小さいですが、なかなか趣のある滝で、途中の「猿滝」も良い雰囲気。そして本日のメインは阿寺の七滝、ずっと前から行ってみたいと思っていました。

 「阿寺の七滝」は日本の滝百選に選ばれているだけあって、滝壺周辺の雰囲気も、段々になっている滝の雰囲気も素晴らしかったです。この辺りでは結構有名な滝で、観光シーズンには多くの人が訪れるそうですが、この日は誰一人会わず。滝からの帰りに2人すれ違っただけで、名瀑をじっくり鑑賞できました。

 ハイク後のランチは新城市大野の鳳来館へ、大正時代築の銀行を改装した店は、コレクションも貴重なものばかりで雰囲気も良く、食事も珈琲も美味しくいただけました。

 一番肝心の愛知130山「鉛山」ですが、眺めはなく三角点がポツンとあるだけの、特にこれと言った特色のない静かな静かな里山でした。



(備忘録)
 不っ田の七滝駐車場 100円 4~5台
 愛知県新城市睦平六郎貝津48  マップコード 301 104 388*82

・「鉛山峠~鉛山間」を除いて全て東海自然歩道歩き。木道(木橋)が痛んでいる所があるので注意。
・中央構造線睦平露頭:東海自然歩道から逸れて沢沿いに1~2分、案内表示なし。
・鉛山峠~鉛山間は登山道脇の草木が茂って藪がかっています。
・猿滝の往復は沢に架かる橋が傷んでいるので慎重に。(橋の下流を渡渉しても行けます)

タグ:愛知のお山
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