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メスティンごはん 2018/11/29 [モノ・道具]
トランギア・メスティンて炊いた釜飯風ごはん。
アウトドア志向の方なら、一度は野外炊飯に興味を持ったことがあるかと思います。一口にアウトドアとは言っても、オートキャンプ派と山歩き派とでは随分様子が違ってきますが、今回は山派寄りの記事です。
野外炊飯とは言っても、日帰り登山では時間が掛かりすぎて現実的ではありません。テント泊での晩ごはんを想定しています。
今は美味しく優れたインスタント食品が数多く開発されていて、わざわざお米を炊く理由は無いと言われればそれまでなのですが、そこは日本人、たまには炊きたてのご飯をお山で食べてみたいと、自分はそう思ってます^^;
今は美味しく優れたインスタント食品が数多く開発されていて、わざわざお米を炊く理由は無いと言われればそれまでなのですが、そこは日本人、たまには炊きたてのご飯をお山で食べてみたいと、自分はそう思ってます^^;
※この記事には続編があります。よろしかったこちらをクリック!→メスティンごはん 続編
後方がスウェーデン・トランギア社製メスティン、ドイツ・エスビット社ポケットストーブ&固形燃料。前列がトランギア・アルコールバーナーTR-B25
野外炊飯の情報はネットで幾らでも得られるので今さらではありますが、少しは参考になるかと思い記事にしてみました。
ごはんを炊くにのに必要なのは、まずはお米と水(あたりまえですが)、そしてバーナーと鍋です。ネットで良く公開されているのが、トランギア社のメスティンという弁当箱みたいなクッカーと、エスビットのポケットストーブ&固形燃料を使ったオートマティック炊飯と言うやつです。初めて考案した方は素晴らしい!実際にやってみると、ほったらかしで上手くお米が炊けて感激します。
ただし、今回はそれとは少し違ったアルコールバーナーを使った炊飯についてレポートします。
以前から所有しているトランギアのクッカーセットを使ってお米を炊いてみますが、そのまま使う訳ではありません。
持っているのは27-2UL(ストームクッカー)というセットで、アルコールバーナー、0.6Lケトル、大小鍋、フライパン、ハンドルのセットです。鍋は大きい方でも直径140mm程度でソロ用の小さいものです。ちなみにトランギアには大人数用まで幾つかサイズがあります。(※teppanのは並行輸入品をネットで購入したものです)
アルコールバーナーはガソリンやガスバーナーと比較すると火力で劣りますが、このクッカーは少ない火力を最大限有効に使える様になっていて、思ったよりも上手く調理が可能です。そしてアルコール燃料を使うバーナーの最大の利点は無音なのと低温に強いと言う点です。ガソリンやガスバーナーの様に「ゴーッ!」なんて音は全くせず静かそのもの。鍋の中で具材がグツグツ煮える音が良く聞こえ、鍋を下ろすタイミングを逸する事はありません。
さて、ここからが本題。
トランギアのアルコールバーナーには単体で使う為の五徳が純正品、社外品とも販売されていて、それを使えば簡単な事なのですが、如何せんteppanは持っていません。
そこで!所有しているクッカーセットを五徳代わりに使って湯沸かしや炊飯ができないかと考え、写真の様なかさ上げアダプターを製作しました。
製作と言うと聞こえは良いですが、紅茶が入っていたブリキ缶を短く切断し、その蓋をそのまま被せただけ(^^;
要するに、バーナーの鍔と鍋の底の間の距離を40mmくらいにするためのかさ上げアダプターってことです。
まずお米を炊く前に実験、このアダプターをクッカーの台座とバーナーの間にセットしてお湯を沸かしてみます。クッカーの上半分が五徳と風防を兼ねています。アルコールを充填した量に対して、どのくらい燃焼が持続するのか?ヤカンでお湯を沸かして計ってみます。
バーナーに充填したメタノールの量は40ml、まずはこれで試してみます。トランギアの0.9リットルケトルに800ccの水を入れたものを沸かしてみます。
もう間もなく12月だと言うのに気温は13℃。
水温は12℃です。
クッカーの内径よりケトルが小さいので、ミニ焼き網を置いてスタート。
ガスやガソリンもそうですが、化石燃料を燃焼させると水蒸気が出ます。まだ中身が冷たいのでヤカンに水滴が付いていますね。トランギアのアルコールバーナーは、本体自体が温まって最大火力になるまで2分ほど時間がかかります。寒令地で使う際にはバーナーそのものを速く温めるためのプリヒーターが別売であります。
最初の実験は9分経つ前に燃料が燃え尽きてしまいました。40mlでは足りなかった様です。
もう少しで沸騰するところだったんですが…
もう一度やり直し、今度は60mlでやってみます。
グラグラ沸騰するまでの時間は?
約9分半でした!その後燃料が尽きて火が消えたのは約12分後でした。
さて、次は家庭用のケトルを湧かしてみます。1.5リットルの水を湧かすので、バーナーに100mlの燃料を入れて試してみました。ただ、このバーナーに入れる量としてはこれが限界です。安全面を考慮すると80~90mlくらいまでにしておいた方が良さそうです。
1.5Lの水を入れた笛吹きケトルが音を立て始めたのは15分45秒後。
そして最終的にバーナーの燃料が尽きて火が消えたのは19分25秒後でした。
さて!いよいよメスティンでお米を炊いてみます。
今回のクッカーにメスティンを乗せたところ。クッカーの外径より小さいので網を挟む必要があります。
こちらは一回り大きいラージメスティンを乗せてみたところ、これなら網は要りません。今回はお腹を空かせた家族が待っていますので、このラージメスティンでお米を炊くことにします。^^
このバーナーでお米を炊いた実績がありませんので、とりあえず60mlの燃料でやってみます。ただし…
湯沸かしの際は最大火力で行いましたがお米を炊くには強すぎるので、写真の火力調整用(兼消火用)キャップを全開の状態で被せて炊飯してみました。
さてお米ですが、炊く前にあらかじめ1時間程度水に浸けてあります。お米は通常メスティンにそのまま入れれば良いのですが、今回は写真の様にクッキングシートを折ってメスティンにセットした状態で炊いてみます。※クッキングシートの折り方はネットで見つけました、今回はそれをラージメスティン用にアレンジしたものです。興味のある方は「メスティン折り」で検索してみて下さい。
クッキングシートをセットしたラージメスティンに2合のお米を入れ、水400mlを注ぎます。
ラージメスティンのリベットの上くらいの水位です。
今回はこの釜飯の素を入れて炊いてみました。
よく混ぜて蓋をしてセット完了!
適当な石を乗っけて炊飯開始。
約15分前くらいになると、
湯気が出てきました!しばらく加熱を続けるとグツグツとした音が消えてチリチリとした音に変わってきます。
25分経過する前に燃料が尽きて火が消えました。
100円ショップで購入した保冷バッグに入れ、ひっくり返して15分ほど蒸します。
※ひっくり返す必要はありません。戦時中、飯ごうと薪でごはんを炊く際に、炊きあがって蒸している間に、ついでに底に付いた煤を草で拭いて掃除するためにひっくり返していただけとの事です。2018/12/5追記
しばらく我慢の子
15分後蓋を開けてみると、おおっ!ちゃんと炊けてます!
いただきま~す!
ちょっと柔らかめだけど美味しいです。もうちょっとだけ火に掛けておきたかったですね、燃料を60mlからもう少し増やした方が良かったのかも。
おしまいはクッキングシートを敷いて炊いた理由。写真が炊いた後の状態です。ご飯もこびりつく事なく綺麗に取れました。シートを外してみると、
鍋底に残っているのはほとんど水分だけ、後片付けが楽になるのは言うまでもありません。
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