雨の花散策 陶史の森・明智の森・御船湿地 2018/9/27

　シラヒゲソウの花（明智の森にて）

　休日のこの日は雨、高い山へ出かける予定でしたが、お天気が良くないので気になっていた野草を見に出かけてきました。愛知県豊田市・瀬戸市に跨がる「猿投山」、岐阜県土岐市の「陶史の森」、岐阜県恵那市の「明智の森」、そして豊田市の「御船湿地」です。

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 まず最初の訪問地は猿投山。

　瀬戸市の山路の森から林道を歩いて、ある花の様子を見に行きました。
　


　三叉広場手前の分岐を通過して

　これがお目当ての野草です。

　 センボンヤリ

　猿投山は田中澄江氏の「新・花の百名山」に選定されていて、その花がこのセンボンヤリです。年に春と秋の２回花を付けるそうです。春は白いタンポポの様な花、秋は写真の様な閉鎖花（開かない花）を付け、その姿が槍に見えるのが名前の由来だとのことです。

　タカノツメ

　シロモジ

　傘を差しながら

　アキチョウジ

　林道脇のアケボノソウはこれから

　ミズヒキ

　ママコノシリヌグイ

　猿投山はこの時期キノコがたくさん出てきます。

　

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 　次の訪問地は岐阜県土岐市にある「陶史の森」

　せせらぎ公園大駐車場からスタート。

　陶史の森マップ（写真クリックで拡大表示）

　キキョウが一輪だけ咲いていました。

　園内道路を歩いてトンボの湿地へ向かう。

　ネイチャーセンター

　２～３輪でしたがシラヒゲソウも咲いていました。

　散策道沿いに今が盛りと咲く「シラタマホシクサ」。東海三県の他、ごく限られた地域にしか自生していない希少種です。

　金平糖の様な白い花が宙に浮いたように群生する姿は壮観です。

　サワシロギク

　湿地に咲くシラタマホシクサの様子。

　ホザキノミミカキグサ

　グミ

　キツネノマゴ

　キンエノコロ

　ツユクサ

　湿った斜面にもシラタマホシクサが群生していました。

　形と言い、大きさと言い、金平糖にそっくり。

　「森の住人」というアート作品

　焼き物片を無数に重ねてあった。

　こちらは「倒木更新」と名付けられたアート作品。

　イチョウ


　
　陶史の森近くにある道の駅「土岐美濃焼街道・どんぶり会館」で昼食にしました。

　レストランは２階、集成材でできた傘の内側のような骨組みの天井ドームが特徴です。

　レストランからは杉焼池の向こうに雲に隠れた屏風山、お天気が良ければ笠置山や御嶽山も見える様です。
　

　食事の際に使ったどんぶりと同じ物をお持ち帰りできる300円増しのメニューもあります。

　１階は焼き物販売フロア。こんなに大きな丼が飾ってありました。

　全国の道の駅で扱っている名産が並ぶコーナーは面白いですね。

　周辺スポット案内（写真クリックで拡大表示）

　美濃焼の産地だけあって、トイレの壁にも焼き物オブジェが埋め込まれていました。

　

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　お次は岐阜県恵那市の「明智の森」

　旧明知町（現恵那市）には古い街並みが残っており、街全体を「大正村」と名付け観光に力を入れています。ここはその中の里山公園エリアです。

　管理棟前にあった案内図（クリックで拡大表示）

　堰堤池には”大正池”のネーミング。

　パターゴルフ場もあります。

　派手な朱色で目立つピラカンサ

　渓流広場、ここの沢沿いにはシラヒゲソウなど野草が咲いています。

　シコクママコナ、遊歩道沿いに群生していました。

　水路の中にポツンと咲いていたサワギキョウ。

　どんどん下って行くとお寺に出ました。

　滝坂観音

　たくさんの無縁仏

　サングラスに帽子のファンキーなお地蔵さま^^

　アザミにハナバチ

　散策道が分かりにくく、草取りをしていた女性に道を聞いて、なんとか明智の森の南口までたどり着きました。

　車道を上る途中でこの案内板がありました。お目当ての野草を見に行きます。

　こちらでもシコクママコナが群生していました。

　目的の花が咲く谷、すごい数です！

　群生していたのはシラヒゲソウ。

　こちらは花が散った状態。

　同じ谷にあったキセルアザミ

　シラヒゲソウの沢を後にして山腹道を管理棟まで戻ります。途中の斜面にあったクルマバハグマ。

　花のアップ

　このモミジの様な葉っぱの草は、

　オクモミジハグマ。風車のような花が可愛い！

　ヤマハギ

　大正池の堰堤斜面にたくさん咲いていたマツムシソウ。

　ヒヨドリバナ

　ツリガネニンジンかな？

　

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　最後に立ち寄ったのは、愛知県豊田市内にある御船湿地（みふねしっち）です

　湿地の入口。周囲をフェンスで囲まれているため近寄れませんが、ここにもシラヒゲソウが咲くとのことで、立ち寄ってみました。

　主な植物の一覧。

　咲いてる咲いてる！フェンスの一部にのぞき穴がありました。

　シラヒゲソウ。先ほどの明智の森より数は少ないですが、結構たくさん咲いていました。

　昭和４６年指定・豊田市指定天然記念物とのこと、愛知県では珍しいんですね。

　湿地の上にはこの「御舟石」がありました。

　猿投山の御船石と関わりがあるようです。

　御舟石の真上に線路が見えたので、ちょっと歩いてみました。
名古屋鉄道・三河線のうち、今から１４年ほど前に廃線になった猿投駅～西中金駅間の一部分にあたります。鉄橋の手前に虎柵があって、その先は行けませんでした。

　レールが残されていて良い雰囲気。線路の上を歩くなんて滅多にない事なので、なかなか面白かったです。

　プチ廃線ウォークを楽しんで、今日の予定は全て終了です。

コメント 8

雨の花散策、実は我が家も狙っています。
今年は、雨が多すぎですね。
でも、せっかく咲いている花があるんですから、眺めに行きたいと思っていました。
このルートも、もちろん考えていました。

しっとりした花を眺めながら傘をさして歩くのも、悪くないと思っています。
ちょっと離れていますが、岡崎の北山湿地も気になっています。
タイムリーな写真の数々、ありがとうございます。
by totok (2018-09-28 15:42) 

シラヒゲソウ、花が終わった姿も可愛いですね＾＾
シラタマホシクサ、初めて拝見しました。
本当に白い金平糖そのものですね♪
by よしころん (2018-09-28 18:21) 

おはようございますtotokさん

　この日は山へ行く予定でしたが午前中雨でしたので、今回の湿地へ花を見に行きました。ちょっと遅いかな？と思っていましたが、まだたくさんの花が待っていてくれて嬉しかったです。

　北山湿地ですか、初めて聞きましたがよくご存じですね。私もチェックしておきます。

　東海にはこうした湿地が多くあるので、色々見に行ってみたいですね。
by teppan (2018-09-29 08:49) 

おはようございます　よしころんさん

　シラヒゲソウの花は白くて繊細な造形で、見つけるとハッとします。花が終わった後に面白い姿になる山野草は幾つかある様ですが、この草も可愛い姿ですね。

　シラタマホシクサは自生地が限られていて、珍しい花のひとつです。東海地方の里山の土はやせていて、貧栄養湿地と呼ばれる場所を好む、こうした野草が幾つか自生しているそうです。
by teppan (2018-09-29 08:57) 

teppanさん、こんばんは。
センニンソウ↔ボタンヅル、間違えていました。
ご指摘ありがとうございます　m(_ _)ｍ
ツリフネソウ、仰る通りなかなか思うように撮れないお花のひとつだと思います。
あの独特のお尻クルリンを伝えるのが難しい…
by よしころん (2018-10-01 19:28) 

こんにちは よしころんさん

　センニンソウとボタンヅル、自分も見かけると毎回”どっちだったっけ？”となっちゃいます。

　ツリフネソウはユニークな花ですね、お尻のクルリンが可愛いです。
でも私の拙い腕では何度撮っても上手くいかないんですよ^^;
by teppan (2018-10-02 12:53) 

ママコノシリヌグイは,ミゾソバとよく似ていますね。
もしかしたら、同じ花を場所によって、呼び方が違うのかな。
シラヒゲソウが、面白いですね。
by テリー (2018-10-03 11:19) 

こんにちはテリーさん、コメントありがとうございます。

　ママコノシリヌグイ、ミゾソバ、アキノウナギツカミ、これらは皆親戚なのでよく似た花が咲きます。パッと見ただけでは区別が付きませんが、葉っぱの形や付き方に違いがあるようです。

　シラヒゲソウは独特な姿の花ですよね、ほんとに植物の造形の豊かさには感心してばかりです。
by teppan (2018-10-03 12:46)