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四方草山・三子山 安楽越から鈴鹿峠 2017/12/7 [山歩き・ウォーキング]

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 四方草山南峰から眺める端正な明星ヶ岳。後方は伊勢湾。


場所・山行日  「四方草山:しおそやま」「三子山:みつごやま」2017年12月7日(木)
滋賀県甲賀市・三重県亀山市 境
ルート  鈴鹿峠・万人講常夜灯P~笹路~山女原~安楽越~大峠~錐山
~霧ヶ岳~四方草山~三子山(北峰・中峰・南峰)~万人講常夜灯P
歩行距離 13.0Km/14.0Km(平面/沿面距離)
標高差  駐車地~交差点-66m 交差点~安楽越+176m 安楽越~四方草山+177m 
四方草山~三子山手前鞍部-190m 鞍部~三子山+89m 三子山~駐車地-160m
所要時間 08時間36分 06:51~15:28 (休憩・昼食時間含む)
Google earth俯瞰図はこちら

 四方草山、三子山は鈴鹿主稜線にありながらとても地味な印象です。teppanが鈴鹿を歩くようになって8年、これまでずっと後回しにしてきましたが、今回ようやく歩いてきました。

 今回の山々は、西尾寿一氏著「鈴鹿の山と谷」に次の様に書いてありました。
”安楽越~鈴鹿峠間は、鈴鹿山脈約60キロメートルのうち最も高度の低い部分であるが、個々の山は十分に魅力的である。山が孤高を誇るのではなく、人と山との長い歴史に裏打ちされた、人が関与した自然である。こうした山々を語るとき、山のみや渓のみを取り出しても意味がないことで、それは魅力の大部分を除外していることになる。このような山を辞書にはないが里山という。”(抜粋・要約)

 近江国と伊勢国の間に位置する鈴鹿山脈は、古くから交通の要衝で多くの峠が開かれました。安楽越(安楽峠)もそのひとつで、秀吉軍が滝川攻めの際に難儀して通ったルートとして知られています。

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 朝食は新名神高速土山SAで。

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 鈴鹿峠近くの「万人講常夜燈」駐車スペースからスタート。隣にトイレもあります。
国道1号線・土山方面(上り線)からは、鈴鹿トンネル手前を右へ入ります。鈴鹿峠付近は片側2車線ですが上下線分離になっていますので、帰りに勘違いして反対方向へ逆走しないように注意が要ります。

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 今日はお天気が良さそうですね。

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 国道1号線を北へ、すぐ脇を猛スピードで通過するクルマにビビりながら歩きます(><)

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 「山中」交差点に着いたら東(右)へ折れます。

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 「奉納大乗妙典六十六部日本廻国供養塔」と刻まれた石柱。全国六十六個所の霊場に法華経を奉納する巡礼の事らしいです。

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 ”そそろ”と発音するんですね。

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 道沿いに何体か地蔵尊がありました。

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 笹路の集落です。

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 まず三子山にゆかりのあるこの神社に参拝するため、笹路に来ました。

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 社殿の様子。


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 狛犬 阿形、吽形。

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 本日の安全を祈願しました。

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 集落の外れからは、南寄りに高畑山と、

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 山旅の終盤に歩く三子山が見えました。

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 霜を纏った茶畑。

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 車道を外れ、写真の地点で三子山第3峰から続く東海自然歩道に入りました。

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 笹路川に架かる橋から。

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 笹が茂る植林地を通って、

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 尾根を越えると山女原です。

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 安楽越は左へ。右へ行くと大峠や四方草山へ取り付ける様です。(バリルート)

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 「あけびはら山の子はうす」 ”かぶとむしの里”の拠点。

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 分岐地点の案内板 左へ行くと「かもしか高原」 今日は右へ行きます。

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 安楽越(安楽峠)の説明書き。

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 長~い舗装路歩きが終わってようやく安楽越に到着しました。ここから南(右)の稜線に取り付きます。

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 右下から登って来て別の尾根と合流。写真正面の尾根を行けば山女原に出ると思われます。逆方向だと間違えやすいので枝が積んでありました。

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 展望地から東方向 新名神高速の高架。

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 大峠手前の激下り。急勾配の砂ザレ・ヤセ尾根です。

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 大峠です。 ”山女原分岐”と小さく書いてある。大昔は東西の往来があったのでしょうね。

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 峠から錐山への途中 今日一番の危険地帯が見えてきた。

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 脆いヤセ尾根 東側は垂直に切れ落ちています。

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 落ちたら一巻の終わりなので、西寄りを慎重に登る。

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 危険地帯を過ぎてホッと一息です。

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 野登山と今朝走ってきた新名神高速、斜面には棚田の坂本集落も見える。

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 錐山ピーク。”キリ”みたいに尖ってるからでしょうか?後ろは綿向山方向。

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 丸穴3連続。

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 錐山(写真手前)から下って登り返す。霧ヶ岳手前から鈴鹿中部の山々が良く見えました。

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 霧ヶ岳の分岐地点、山頂はすぐそこです。 四方草山へはここで90度方向が変わります。

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 霧ヶ岳頂上。

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 四方草山の手前はしばらく山腹道です。

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 四方草山頂上(北峰)展望はありません。

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 三等三角点「唐谷」666.98m

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 さらに下って登り返すと南峰。 素晴らしい眺めです。

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 南西方向には高畑山の猫耳が見える。

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 北には能登ヶ峰の向こうに綿向山と雨乞岳。

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 南は真下に東海道旧坂下宿、鉄塔を乗せた仏ヶ平の先に錫杖ヶ岳、さらに向こうが経ヶ峰です。

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 今日の山メシは柿の葉寿司と純トロ? なんか意味深な名前ですね^^;

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 南峰を過ぎるとまた激下りが待っていた。 かなりキツいです。

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 四方草山キレット付近から。稜線上はとても歩けそうにないですね。

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 一旦巻き道を南に進んで、

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 尾根に出たら、左上へV字ターン。右の巻き道から来ました。そのまま尾根なりに下ってしまうと坂下集落に降りてしまうので注意。

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 北側は激しく崩壊していて危険です。

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 主稜線に復帰したらガケの上の道を慎重に下ります。

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 ここはどちらかに巻くのかな? 

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 と思ったら、ロープを使ってド真ん中を突破するのでした。

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 仲良く並んだ三子山、ここからだと双子ですね。

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 三子山第1峰(北峰) 左後方に見える双耳峰が仙ヶ岳。

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 三子山の特徴を表した案内板。

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 三つ子なので同じ様な上り下りを3回繰り返す 結構キツいですよ(^^;)

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 三子山第2峰(中峰)。

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 またまた下って登り返すと、

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 三子山第3峰(南峰)に到着。 ”ふわく” teppanはとっくに過ぎてしまいました…^^;

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 山頂手前にしめ縄。

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 第3峰(南峰)の表示板。

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 しめ縄を張った磐座 周囲がロープで囲われていました。


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 鈴鹿峠方面へ下る。

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 真下に国道1号線が見えます。

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 東海自然歩道に合流。 ここを右(北)へ下ると山女原。鈴鹿峠は直進です。

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 朽ちた階段道を下る 倒木(写真)がありました。

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 鉄塔越しに見る歩いて来た稜線。

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 茶畑が見えたらゴールも間近です。

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 お茶の花が咲いていました。

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 旧東海道に出ました。ここが旧東海道・伊勢と近江(三重県と滋賀県)の境です。


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  無事帰ってこられました、神様に感謝です。今日はなかなかハードな南鈴鹿でした。

 三子山は同じ様な形と高さの峰が3つ並んだ姿が印象的で、古代から良く認知されていただろう事が容易に想像できます。今回は笹路(そそろ)集落にある、南峰(3峰)にある磐座と関わりが深い「三子神社」に参拝してから向かいました。

 四方草山(しおそやま)は変わった名前です。山女原(あけびはら)の小字名が由来だとの事で、昔はきっと四方が草原だったのでしょう。南峰から南方向の眺めは素晴らしく、その眺めを見るだけでも登ってみる価値があると思います。

 当初は歴史ロマンを感じる峠から、笹路や山女原の人々に関わりの深い里山を、落ち葉を踏み締めながらノンビリ歩いてみようと思っていたのですが、実際に歩いてみると油断のできない手強い稜線にビビリました^^; 地質のせいか?南鈴鹿にはこうした崩壊地脇を歩く地点が結構ありますが、今回の稜線も同じで、低山と言えども侮ることなかれでした。


タグ:鈴鹿の山
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