藤原岳 茨川から近江側周回 前編 2016/11/16 [山歩き・ウォーキング]
最近お気に入りの近江鈴鹿、この日は茨川を起点に藤原岳を歩いてきました
茶屋川上流にある三筋の滝
場所・山行日 | 「藤原岳:ふじわらだけ:1140m(展望丘)」2016年11月16日(水) 滋賀県東近江市、三重県いなべ市 境 | ||
ルート | 君ヶ畑~ノタノ坂~茨川~三筋ノ滝~(西尾根 )藤原岳展望丘~多志田山 ~迷い尾根~茨川~ノタノ坂~君ヶ畑 | ||
歩行距離 | 16.1Km/20.8Km(平面/沿面距離) | ||
標高差 | 君ヶ畑~ノタノ坂+-220m ノタノ坂~茨川+-175m 茨川~三筋ノ滝+33m 善右ヱ門谷出合~藤原岳展望丘+510m 藤原岳展望丘~迷い尾根分岐-315m 迷い尾根分岐~茨川-250m | ||
所要時間 | 10時間29分 05:31~16:00 平均速度1.5Km/h(休憩・昼食時間含む) 実測ルート図はここをクリック! Google earth俯瞰図はこちら |
※このルートは県境稜線を除いてコース案内や指標が無いバリエーションルートです。地形図・コンパス・GPSレシーバ等でルートファインディングを要します。
滋賀県東近江市茨川(いばらがわ)は、今から約50年前に廃村となった所です。鈴鹿北部の名山、御池岳と藤原岳との谷間に位置し、玄人受けのするマイナールートの起点となっている場所です。アプローチは茨川林道を終点まで詰めればベストなのですが、この時期工事をしている可能性があり邪魔になるといけないので、距離は伸びますが君ヶ畑スタートでノタノ坂越えを選びました。
君ヶ畑にある御池林道途中にある駐車スペースからスタート。まだあたりは真っ暗です。AM5:06
ここから小又谷沿いの林道へ入りました。チェーンの車止め。AM5:33
小又谷を渡渉。以前は無かった飛び石が置かれていました。
林道を外れて堰堤前にある鉄橋を渡る。ここに来る手前の林道に車が駐車していて中に人が居ました。登山者なのかな?AM5:46
暗い谷間の道を登り詰めてノタノ坂に到着。
北方向の尾根を登ると土倉岳を経由して御池岳へ行けます。今日は尾根を乗越して茨川方面へ。AM6:16
急な山腹に付けられた細い道を慎重に歩きます。
東の空がオレンジ色に染まってきました。
道を塞ぐ倒木をくぐる。
落ち葉の尾根道。
まだ少し残る紅葉。
尾根の北側にはこれから向かう藤原岳が見えました。
途中から北側の山腹を谷に向かってジグザグに下降。
小さな谷に降りてきました。左岸沿いの踏み跡を下る。AM6:47
途中にあった大岩です。
小尾根に乗ってすぐの、シートで覆われた斜面の真上に出ました。茶屋川の対岸に青い屋根が見えます。あそこが廃村・茨川。
往きは向かって左の踏み跡を上流側に下降しました。
上から見えた青い屋根の民家跡です。AM6:58
名古屋大学ワンゲル部の表札が下がっていました。
空屋を大学が借り受けている様です。最初は茅葺きの屋根だったが、後に大学がトタン板を張ったとのことです。
とび太くんの登山口表示。帰りはここへ降りてくる予定。
茶屋川の対岸には神社がありました。
後で調べてみたところ「天照神社」という名前で、社の隣には昔は社務所もあったらしいです。
静かな村をお騒がせしたお詫びと、今日の山行きの無事を祈願しました。
吽形の狛犬。
台座には大正十三年と刻まれていました。
参考にさせて頂いたHPに次のような記述がありましたので一部転載しておきます。
「茨川にある天照神社の狛犬は大正13年筒井円次郎さんと小椋安次郎さんが寄進したものである。三重県で作ったものを筒井利明さんが治田越えで背負ってきたと熊谷氏の本に書かれている。」
ハリマオさんのHPリンク 「鈴鹿樹林の回廊」 廃村茨川研究
http://www.cty-net.ne.jp/~toyo-k/ibaragawa/iibara.htm
さて、茨川集落跡から茶屋川を遡ります。
大昔銀山で栄えたこの村は、伊勢と近江を結ぶ道の途中にあったため、多賀大社詣でや永源寺詣でをする人たちの中継場所として茶屋で繁盛したらしい。それが「茶屋川」の名前の由来だそうです。AM7:10
最近も何らかの手入れがされているようですね。
すでに紅葉の旬は過ぎた後でしたが、所々色が残っている木もありました。
何度も何度も渡渉を繰り返しながらの遡行。少し前に雨が降って水量が心配されましたが、転石を踏んで濡れずに渡れる程度で助かりました。
左岸には道が付いているようです。
今はほとんど歩く人は無く、藪がかっていてしかも高巻き道なので、歩きやすい川原を行くことにしました。
大きな岩の脇を通過。AM7:41
巨大な岩です。
支谷との合流地点に到着。蛇谷出合です。ここが藤原岳西尾根の取り付き地点。AM7:49
出合から茶屋川を少し上流に進んだ右手に、入口を示すテープと指標がありました。
蛇谷出合付近の紅葉です。
尾根には上がらずにさらに上流へ。1個所両岸とも水面ギリギリをへつらなくてはならない、狭い個所があり、そこの通過だけ少し苦労しました。
頭上には藤原岳の天狗岩が見えます。
そしてここが善右ヱ門谷出合です。さらに茶屋川を上流へ。AM8:24
頭陀ヶ平三角点のある鉄塔も見えました。
今日の目的地のひとつ、三筋ノ滝に到着です。今日は水量が少なく一筋だけでした。AM8:34
さらに上流へ進むためには写真の右岸を高巻きます。今日は滝を見たら戻る予定。垂れ下がったロープを頼って、少し登って撮ったのが冒頭にある滝壺の写真です。
ロープの設置してある斜面は斜度40度くらい。ロープは古いので信頼性に欠けますが、とりあえず大丈夫そうです。
滝見物を終えて戻ります。ストックで支えながら転石の上を進む。ストックは渡渉時に絶大な威力を発揮してくれます。
善右ヱ門谷出合まで戻ってきました。写真の尾根に右下から取り付きます。今まで川原を歩いて楽をしてきましたが、ここからがいよいよ本当の登山です。AM9:04
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