電車で行こう! 海上の森 八草駅からササユリを探しに2016/6/9 [山歩き・ウォーキング]
今回は電車でアプローチ。缶ビール背負って愛知県瀬戸市にある「海上の森:かいしょのもり」まで散策に出かけてきました。
この森の象徴「海上池」 立ち枯れの雰囲気から「瀬戸大正池」とも呼ばれる堰堤池です。(写真クリックで拡大表示)
場所・山行日 | 「海上の森:かいしょのもり」 2016年6月9日(木) 愛知県瀬戸市広久手町・海上町 | ||
ルート | 愛知環状鉄道・八草駅~海上の森センター~五輪塔~古民家~海上池 ~篠田池~四ツ沢~駐車場~屋戸橋~愛知環状鉄道・山口駅 | ||
歩行距離 | 11.0Km(平面/沿面) | ||
標高差 | 八草駅~篠田池+70m 篠田池~山口駅-100m | ||
所要時間 | 04時間00分 06:02~10:02(休憩時間含む) 実測ルート図はここをクリック! Google earth俯瞰図はこちら |
ビールを飲むための公共交通利用ハイキング。山SNS「ヤマレコ」では「プレモルハイク」と題して シリーズ化されつつあります^^; さて、今回の行き先は「海上の森:かいしょのもり」。以前にも書いていますが、この場所についてざっとご説明を。
愛知県は中部圏を代表する地域ですが国内外を含め知名度は低い。当時国際イベント誘致に躍起になっていました。オリンピック誘致で韓国ソウルに敗れた名古屋市と愛知県。新たなターゲットは「国際博覧会」の開催でした。
そして念願の万博誘致に成功しますが問題発生!メイン会場となる予定だった「海上の森」で、天然記念物のシデコブシと絶滅危惧種のオオタカの営巣が確認され会場建設が困難に。「自然の叡智」を理念として掲げている以上大規模な造成はできない。そこで苦難の末たどり着いたのがメイン会場の変更だったのです。
お隣の長久手市にあった愛知青少年公園をメイン会場とし、海上の森の一部をサブ会場としてゴンドラで繋ぐという前代未聞の荒技が採られたのでした。こうして無事「愛・地球博」は開催され、「海上の森」は開発を免れたというわけなのです。
何を隠そう私”てっぱん”は、10年前この万博で開催されていた、海上の森を散策するプログラムに参加したのがきっかけで、ご無沙汰していた里山歩きを再開することになりました^^ そもそも、このブログを始めたのは万博のレポートを載せる為でした。
前置きが長くなりましたm(__)m
スタートはここ愛知環状鉄道の八草駅(やくさえき) この路線、当初は国鉄線でしたが現在は第3セクターというやつです。AM6:03
駅にあった海上の森の案内図。現在地は指をさしているあたり。
駅から北へ、愛知工業大学のキャンパスへ続く道路を歩きます。道路脇の民家にあったタチアオイの花。派手で豪華ですねえ。
石垣のすきまにサボテンの大株。レモン色の花が咲いていました。
愛知工業大学の敷地のお隣に、海上の森センター「里山遊歩ゾーン」への南門があります。まだ時間が早いのでゲートは閉まっていました。AM6:20
これは何か?と言いますと、愛知万博の際に造られた大皿モニュメント「天水皿n乗」。万博開催中は瀬戸会場と会場入口をつなぐ通路の途中だった場所AM6:24
現在は瀬戸万博記念公園「愛・パーク」と名付けられた公園になっています。ここから眺めた猿投山。この角度からは鉄塔が目立っていて、まるで別の山に見えますね。
ミュージアムとお皿の展望台 を兼ねた建屋にトイレがあって、その入口にツバメの巣がありました。邪魔するつもりは無かったのですが、親鳥は私達を警戒してなかな巣に戻れません。ゴメンね。
峠を下って、吉田川沿いを海上の森センターへ向かいます。AM6:35
吉田川横には、山から水が引かれてビオトープが造られているのですが、草が生い茂って本物の水辺になろうとしていました。大きなオタマジャクシが泳いでいました。
シロツメクサのとなりに、見落としそうなくらい小さな花が。キキョウソウというそうで、直径1センチくらいの桔梗に似た花です。
海上の森センター近くのこの場所から森へ入ります。午前中は大丈夫だと思ったのですが雨が落ちてきました。AM6:48
こんなロープが設置してありました。アスレチックか何かですかね。
しばらく歩いて五輪塔に到着 このあたりを治めていた領主の供養塔だということです。AM7:00
ここは瀬戸市街地の眺めが良いのですが、今日は雨で霞んでいます。
五輪塔を後に、物見山へ続く尾根道を行きます。
途中で見つけましたササユリです。これは白っぽいですね。細い茎に大輪の花を咲かせるので、おじぎをしている株が多いです。
なるほど葉は笹に似ています。太平洋側では天竜川付近を境に西側に自生。日本海側では新潟にも自生するそうです。種を風で飛ばして増えるそうで、開花までに約7年かかるとのこと。関西で”ヤマユリ”というと、本種を指す場合があるそうです。葉に白い隈どりのあるフクリンササユリやヒュウガササユリなど、各地に特色ある種類があるようです。あと、良く似たものにオトメユリ(ヒメサユリ)が飯豊連峰や朝日連峰に自生し、これらは雄しべの先が黄色だそうです。
吉田川上流にある堰堤池「赤池」にも立ち寄ってみました。この上流にはミゾソバなどが群生して、とても良い雰囲気なのですが、現在は立入禁止になっています。AM7:20
小さな花が咲いています。
ムラサキシキブの花です。
ヒメジョオンの花はたくさん見かけました。
前方は古民家のある海上の森サテライト 。右の小屋は弘法堂です。AM7:55
弘法堂の中です。
サテライトの掲示板にはドローン禁止注意書。
古民家を過ぎて海上池へ林道を歩く。
記事冒頭写真にあった海上池です。秋冬は水が抜かれて底が見えるけど、この季節は満水です。AM8:05
林道脇の法面の上にもササユリ。
ここを入り篠田池へ向かいます。AM8:17
ササユリの葉っぱを食べていた芋虫。何の幼虫でしょうか?
これは多分ネジキの花。 ドウダンツツジの仲間です。
沢を渡渉する地点。丸太の木道がしっかり設置してあり助かります。ミゾソバが群生していました。 AM8:32
篠田池に着きました。ここで雨が本降りに・・・AM8:43
オオタニシですかね?殻が転がっていました。
ここで冷やして持ってきたビールで乾杯。気温が低かったので冷た過ぎました。(^^;)
見上げると虫食い穴だらけの葉っぱ。茎も葉の表もトゲだらけ。これ、タラノキです。人間も喜んで食べる山菜ですよね。
このササユリは色が濃いですね。
四ッ沢から舗装路に出て駐車場へ。ヤマボウシが咲いていました。AM9:30
トイレを借りに駐車場に来ました。相変わらず人気のエリ ア、車がたくさん停まっていました。AM9:35
チャドクガ注意!うっかり触るとただれて大変なことになるので気をつけましょう 。
ヤマトシジミ。飛んでいると綺麗な喋です。
足元を見ると空き缶が・・・ ハイカーの仕業じゃないことを願い拾って帰りました。
屋戸川の新しい橋の工事。もう何年もやってます。万博のメイン会場が海上の森だった頃の計画路線ですが、万博も終わった今となってはねえ ・・・
田んぼで見かけたカルガモペア。
駅のホームで スズメが何かご馳走をくわえていますね。
山口駅から見た猿投山は雲の中でした。 AM10:08
こばわ~ いいですね~ ビールをお供に森の散策なんてオツですよね。
先週は天候が悪く、今週は私が腸炎のため山はお休みです。
来週も法事で・・・
中々山には行けません。
なので、この機会に登山靴もソールの張替でお休みを取っていますw
夏山に向けて我慢の時期かな?
by 水鵬 (2016-06-12 19:30)
水鵬さん、こんにちは
あれあれ、色々あって大変ですね。
落ち着いたらまたじっくりと山を歩きに出かけて下さい。実は私もこの翌日から腰痛になり、当面医者通いになりそうなので、山はしばら おあずけです。
この日は雨が降ってきてビールはちょっと・・・でしたが、花が見られたので良しとします。(^^;)
by teppan (2016-06-13 08:37)
チャドクガ
沖縄に多くいる「タイワンキドクガ」と似てます
こちらも、幼虫に触れたりすると皮膚炎をおこすので
こどもたちには注意させてます。
また、オオタニシ?と言っていたのも
沖縄に生息している「アフリカマイマイ」にちょっと似てますが
県外で生息しているとはきいたことないので
ただ似てるだけでしょう(p_-)
でもマイマイには危険な寄生虫ついてますから触るときは注意してね☆
by ユメクレア (2016-06-21 10:01)
ユメクレアさん、コメント・情報ありがとうございます。
初めて聞きましたのでググってみました。
「タイワンキドクガ」細かい毒針毛が刺さると大変なことになるのはチャドクガと全く同じですね。
「アフリカマイマイ」最大20センチにもなる巨大なカタツムリ。危ない寄生虫を宿す。
いづれも暖かい場所生息する生き物で、今の所本州には居なそうですが、温暖化の影響でいつか生息することができるようになるかもしれませんね。
by teppan (2016-06-21 15:03)