MGB クラッチトラブル [クルマ]
クラッチの不調で入院してきました。
クラッチの切れが悪いとのこと。 ただ、正常に切れたり、繋がりが唐突だったり、全く切れなかったりと不安定。ペダルの踏み代はかなり小さくなっており、クラッチラインに液漏れは無し。レリーズ(スレーブ)シリンダにも異常が無さそうなので、多方「マスターシリンダー」の交換で完治するだろうと、写真のクラッチマスターシリンダをアッセンブリで交換してみたのですが…
おかしい… ペダルの踏み代はバッチリ出ているのに、繋がりがすごく不安定。時々全く切れなくなったりするのです…
考えにくいけど、これはもうクラッチ機構に何らかの異常があるとしか思えません。仕方なくトランスミッションを下ろすことにしました。 でも、ペダルの踏み代はしっかり出ているんですよ!不思議だな~
このMGBは「GHN5」と呼ばれるモデル。1973年製の並行輸入車(右ハンドル)です。
写真は車の下を撮ったもの。写っているトランスミッション(変速機)を取り外せばクラッチが見えるんですが…
ミッションの後部がボディーのクロスメンバーのある部分より飛び出してる!(写真左)
しかも前方のクラッチハウジングの出っ張りとボディーとのスキマがほとんどありません…(写真右)
この状態の意味する所とは…
それはエンジンとトランスミッションを同時にボディーから下ろさないといけないって事!うああ~ 面倒な事になった~
トランスミッションだけ外せないものかと悪あがきすることしばし… だが結局無理だという結論に達したのでした…(´Д`)
下ろすのには邪魔な部分をすべて外して写真のようにエンジン・ミッションごと吊り上げるだけなんですが、やっぱ面倒ですね~ 排気管・プロペラシャフト・スターターモータ・ラジエター・配管・配線等を外さなくてはいけません。
それでも昔の車、エンジンルームは広いし、外す部品点数も少ないのでまだいいんですけどね。
めでたくボディーから下りました。
早速エンジンとミッションを切り離してみる。(写真左) 見た目は何の異状もないようですが…
次にカバーを外してクラッチディスクを見てみると…(写真右)
おお~っ! クラッチディスクが壊れて欠片が飛び出してるぞ! こんなの珍しいですね~ ディスクが壊れたせいで、クラッチカバーもダイアフラムが変形しちゃってました。なるほど不安定な症状が出る訳です。
クラッチディスク、クラッチカバー、レリーズベアリング、ブッシュを新品に交換します。
クラッチハウジングの中のレリーズ部分も掃除をしてグリスアップしてエンジンとドッキング。
再びボディーにエンジン&ミッションを載せて、配管・配線類を元通りにすれば完成です!
面倒でしたが原因が解ったのでスッキリしました!症状からだけで判断すると軽傷かな?と思ったんですが、以外に重症でした。(^^;
(あとがき)
近頃の乗用車はほとんどオートマチックトランスミッション(AT)ですからクラッチなんて付いてません。だからクラッチディスクの交換なんて必要ないんですが、AT車は運転してても少しも面白くないですね!小型車はマニュアルミッションの方が断然楽しいのに、メーカーのラインナップから消え去ろうとしています。
今、車を操る事に全然興味のない人がどんどん増えている様に感じます。楽に運転できる車もあっていいとは思いますが、全てがそうなってしまうと、人間の能力や注意力がどんどん退化してしまう様な気がしてなりません。日本国内におけるクルマ環境のせいもありますが、ATやミニバンやワゴン車が売りやすいからと言ってメーカーはそんなのばかり販売しています。
利益を追求しているだけでは、楽しいクルマ創りを熟知しているヨーロッパのメーカーにまったく太刀打ちできなくなる時代が来るのでは? なにしろクルマに全く興味が無い人達が、今すでに日本の車の設計・製造に携わっているんですから…
遠くない将来、車は必要な物ではなくなるでしょう。その時生き残る事ができるのは趣味の車だけかもしれませんね。
同感です!
やはり車の運転はマニュアルの方が断然楽しいですよね~
機械を操っている感じが良い!
ATなら子供でも運転出来るから、面白みに掛けますね。
だから昨今の車離れがあるのかもしれませんね。
そして、私は仕事柄良く車に乗るのですが、最近は特に本当に運転が下手な人が増えました。
免許も車ももっと敷居が高いほうが良いのかもしれませんね。
by 水鵬 (2013-07-01 06:07)
おはようございます!
ネットのニュースで、
インドで「自分の子どもに公道でフェラーリを運転させている動画を、YouTubeにアップして警察に捕まった」なんてのがありました。
馬鹿げてますが、問題はAT&パワステ付き車なら子どもでも動かせるって事。
自分が子どもの頃、クルマはマニュアルが当たり前で、当然パワステなんてありませんでした。だから子どもには動かすことは不可能でした。
だから自然に、「車というものは大人にならなきゃ運転できないもの!」
という意識が植えつけられていましたが、今はねえ…
「突然暴走した!」とか「アクセルとブレーキを踏み間違えた!」
なんてことも、マニュアル車なら起こりにくいので安全だと思うのですがねえ!
by teppan (2013-07-01 08:50)
こんばんは。
ウチの職場の若い人たちのミニバン率は50%を超えていると思います。
大きい車は運転してると気分が大きくなって気持ちがいいですからねぇ。
かつての自分もそうでした。
パワステ・ATでイカンのが、片手ハンドルで肘掛けに寄りかかって運転
している輩。ひどい奴になると左足をシートの上にあげている。こんなこと
やってるから咄嗟の回避操作ができない。
運転適性が低くてもクルマを動かすことのできるATは本当に...(-_-;)
by げんた (2013-07-04 00:48)
大きなクルマって必要な時(大人数を乗せたい時)はとてもありがたいです。
が…
普段大きな車とすれ違うと、9割方は運転手1人だけしか乗ってません。
一家で3台以上持つことは経済的にキツイですから、大抵旦那と奥様の2台体制。
すると、通勤では旦那が軽自動車で、お買い物は奥様が大きめのミニバンなんですね。(あるいはその逆)
私の住む田舎都市ではクルマ無しではなんともなりません。
だから一人乗りのミニバンがたくさん走っています。
経済的理由でこうなっているんですが、何か無駄を感じますね…
運転適正と言いますか、クルマが運転者をルーズにしているんでしょうね。
衝突回避機能を備えた車が実用化される時代になりました。
自動車メーカーにとってはセールスバリューとなる先端技術でも、
それが本当に人間にとって必要なのかどうかは別の話だと思うんですが、
そんな議論はされることも無く、「安全技術」という魔法の言葉を盾に、あった方が優れている!と声をそろえて言うのです。結局高い金を払わされるのは消費者なんですが…
すべてのクルマが衝突回避機能を備えてしまったら、今でもひどい渋滞が、さらに伸びてしまいそうな気がするんですけどねえ…(^_^.)
by teppan (2013-07-04 21:34)
私のヴィッツも2018/06に同様の症状になりました。高速SAでレリーズシリンダーを疑い、少ない工具で対応しましたが直らず。こちらのWEBが非常にやくにたちました。
現在2018/08まだ入院中の車ですが、復旧を楽しみにまっています。
ありがとうございました。
by takopon (2018-08-31 00:37)