朝明からハライド&鈴鹿の上高地へ 2012/5/10 [山歩き・ウォーキング]
久しぶりの鈴鹿歩きはハライド(祓戸)。三重県三重郡菰野町の朝明渓谷(あさけけいこく)からスタートし、ハライド北尾根を登る。その後県境稜線から上水晶谷右岸尾根を下降。神崎川(愛知川:えちがわ)右岸の「鈴鹿の上高地」と呼ばれるエリアを散策した後、根の平峠を経由して戻る周回コースです。
ハライド山頂から釈迦ヶ岳(写真クリックで拡大表示)
(ルート) 朝明渓谷駐車場~ハライド~腰越峠~きのこ岩~青岳~上水晶谷右岸尾根下降
~千草道出合 ~愛知川右岸(上高地)~タケ谷道~根の平峠~朝明渓谷駐車場
(所要時間) 約7時間:6:40~13:45 :休憩・昼食含む
(歩行距離) 約12.9キロメートル:沿面距離 実測ルート図はここをクリック!
朝明渓谷の駐車場に到着したのは午前6時20分。今日一番乗り!しばらくすると駐車料金徴収の為スクーターに乗ったおじさんがやってきました。500円払ってハライドに行くと告げると「とにかく眺めが素晴らしいよ!」との事。期待してスタート!朝明川に架かる橋を渡り、さらにすぐ左側の吊り橋を渡って朝明ヒュッテ横の林道を登っていきます。
腰越谷工事現場の手前(写真左)を左に入ってすぐの所がハライド北尾根登山口(写真右)です。実は左の写真の場所までは問題なかったんですが、すぐ奥に登山口があることが判らずウロウロ。後からやってきた単独の方に教えてもらって助かりました。AM6:58
序盤は急な斜面に付けられたジグザグ道を登ります。
尾根に乗ってからも、しばらくアップダウンを繰り返し、やがて右側に大きなガレ場が現れると視界が一気に開けて釈迦ヶ岳が見渡せます。AM7:48 ここからさらに10分程歩いてハライドの山頂に到着。
ハライド山頂。北西から北にかけては水晶岳~釈迦ヶ岳へ延々と連なる尾根が、南に国見・御在所岳、西には腰越峠をはさんでこれから向かう尾根が一望できます。評判通りの素晴らしい眺め!今まで歩いた鈴鹿山地の中でも、群を抜いて良い雰囲気の展望地です!AM8:00
御在所岳(奥)と国見岳(真ん中)、いちばん手前がヤシオ尾根かな?左側には伊勢湾も見えますよ!
ハライドからはガレとザレが入り混じった急降下が待っていました。写真ではわかりませんが、今日の鈴鹿は気圧の谷間にあるらしく、よろけそうなくらいの強風が時々吹いてきます。ハライド上部は吹きっさらしなので下降は緊張しました。
最後に左へ回り込むように下るとケルンの積んである腰越峠に到着。AM8:20 次は向こうに見える尾根を登り返します。
2008年の豪雨災害前は、腰越谷がハライドへのメインルートだったそうですが、現在は落石危険地帯となった為通行禁止です。この谷は災害前から落石が多く危ないルートだったと聞いていますが、地形図を見ると等高線の混み具合からしても納得できますね。
腰越峠からの登り返しもまた急斜面です!つまずいて転んだら危険な斜度ですから慎重に!
やがて斜度が緩くなると笹原の快適な尾根道になります。写真はヌタ場。AM9:10
ヌタ場から200メートル程で分岐を右に。きのこ岩がありました。AM9:20
みなさん岩の上から撮った写真が多いので、私は横から(^^)。随分端っこに寄って立ってますねえ~。いつかは落下する時がやって来るのでしょうか?
きのこ岩から戻って県境稜線へ入り左へ約10分で青岳到着。伊勢湾から御在所、国見尾根から国見岳を一望できます。AM9:40
県境稜線道脇に咲くタテヤマリンドウの花。まだ所々咲いていますけど、青いので良く目立ちます。ところで、単体で撮った写真では大きさが判りませんね!
指の大きさと比較してみて下さい。ほら!こんなに小さいんですよ!直径1.5センチくらいの花。他の方のHPやブログでは、鈴鹿でこの花を撮ったものはすべて「タテヤマリンドウ」と解説されてますけど、私には「ハルリンドウ」との違いがさっぱり判りません。
青岳から根の平峠方面へ約800メートル程下って、県境稜線が北へ向きを変えるあたりから別の尾根へ入りました。「上水晶谷右岸尾根」と呼んだらいいんでしょうか?明るい二次林の尾根です。踏み跡は微かにしかないので当てにはなりません。その都度現在地の確認と、地形図&コンパスで進行方向を定めながら下ります。
この尾根、今は両側の斜面共に新緑が眩しいほど美しく素晴らしい雰囲気!広く平らな部分もあり、テント場としても使えそうでした。AM10:02
県境稜線から約1キロ:40分程で旧千草街道に出合いました。AM10:45
千草道を杉峠方面へ進む。ここも新緑が美しいです!
間もなく上水晶谷に出合いました。ここを渡ります。AM10:50
さらに分岐。ここから西方向、神崎川へ向かいます。杉峠方向からやってきた団体さんは登山道のチェックをしているみたいです。スパッツを付けている方も居ますね。雨乞岳方面では、すでにヤマビルが出ているんですかね…AM10:53
神崎川の出合からは右岸をそのまま北へ向かいます。やがて雰囲気の良い湿地帯が現れました!このあたりが「鈴鹿の上高地」と呼ばれている場所に違いない。AM11:07(写真クリックで拡大表示)
適当な沢筋で昼食にしました。AM11:18 今日はバーナーでお湯を沸かしてカップそうめんとおにぎりで…落ち葉に引火しないよう沢のすぐ横に設置しました。
新緑もいいですが、秋の紅葉の時期も素晴らしいでしょうねえ!テントで一泊しても良さそうな場所です!
神崎川(愛知川上流)
昼食も済んで、根の平峠へ向かう為、そのまま神崎川の右岸側を歩きます。写真の目立つ木は桂だそうで、複数の幹で株立ちになっています。AM11:58(写真クリックで拡大表示)
タケ谷に出合ったら、今度は左岸沿いの道を根の平峠に向かって登っていきます。PM0:10
旧千草街道に合流して、根の平峠に近くなってきたあたりの裸地からの遠望。右にイブネとクラシがデカイ!左奥に見えるのは雨乞岳。PM0:27(写真クリックで拡大表示)
すぐ南隣りにも峠を示す立て札。どちらかと言えば、位置からしてもこちらの方が峠らしいですね(^^)
根の平峠から急な道を下って間もなく「ブナ清水」方面への分岐地点。PM0:35 まだ行ったことはありませんが、名前のごとく、ブナ林の谷から清水が出ている場所だそうです。また今度来た時にはぜひ行ってみましょう。
千草道の朝明側は今、イワカガミがいたるところで咲いています。
順調に下っていたら、おっと!びっくりシマヘビだ~!軽く1メートルは超える大きさ。じっとしていて動かないので石を投げてみると… シャーッ!と鎌首を持ち上げ、お尻をプルプル震わせながら威嚇してきます!(゚д゚)!性格の荒いヘビだそうで、毒はないけど咬まれたらとても痛いそうです。すぐにどこかへ居なくなったけど、あ~ビックリした~!
伊勢谷を丸木橋で2度ほど渡渉し、根の平峠から45分で写真の地点に到着。PM1:20
写真の沢をここより少し上流で渡って朝明の駐車場へ続く舗装路に出ました。PM1:26 ここからさらにゆっくりあるいて約20分。無事車の置いてある駐車場に帰還しました。さて、次回の鈴鹿はどこにしようかな(^^)
(。・ω・)ノ゙ コンチャ♪ 久しぶりの鈴鹿のヤマですね~
変化に富んで良さそうなコースですね^^b
そう言えばそろそろヤマビルの季節・・・怖いっす><;
by 水鵬 (2012-05-13 06:29)
水鵬さん こんにちは!
ハライドからの眺めは素晴らしいです。ぜひ行ってみてください!
ハライド北尾根には、おそらくヤマビルは出ないかと思いますが、これからの季節、鈴鹿へ行くなら準備はしておいた方がよさそうですね。自分は忌避剤(ヒル下がりのジョニー)を靴にスプレー、スパッツ装着で行きます。塩分が嫌いなので塩水とか、くっついたらアルコールをスプレーすればすぐ落ちるそうですよ!早期発見が大事(^_^;)
by teppan (2012-05-13 09:57)